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滝の城③ ~ 枡形的馬出し

 滝の城の第三話です。

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 滝の城の心臓部は、搦め手からの「お」の空間です。
 本郭からの馬出しの役割を果たすと、同時に三の郭からの馬出しにもなっています。
 その上、視野を広げてみると、三の郭と二の郭と本郭に三方を囲まれ、枡形的キルゾーンにもなっています。


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 搦め手入口付近から撮影しました。「お」への土橋に私がへばりついています。
 左が三の郭の張り出しで、奥が二の郭「う」の部分です。
 横矢と横矢の挟撃空間であることを感じ取っていただけますでしょうか?


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 反対側「え」の窪みから先ほどの土橋を撮影しました。
 奥の三の郭土塁が一段高くなって、横矢攻撃を有効にしているのが見て取れます。


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 「え」の窪みから本郭を見上げました。
 二の郭「う」から「お」への道は、ここてセバメラレ、奥のやぐら台からの横矢の統制化に置かれています。


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 三の郭です。写真右奥の張り出しが四脚門への木橋へ、横矢をかけられる様になっています。

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 木橋のあったであろう場所から・・・ 右本郭、左三の郭の張り出し。
 正に徹底した横矢がかり・・・
 この中心部は大石氏の時代のものと考えられています。鉄砲の無かった時代に2~300の守兵で、敵を翻弄する役割を考えると、大変優秀な構造であると感じます。


y 003

 城址の西端に「血の出る松」の看板があります。
 北条氏の支配下となり、外郭が整えられた滝の城ですが、1590年、豊臣秀吉による北条征伐が敢行され、滝の城にも前田利家、上杉景勝、真田昌幸らの北国勢が攻め寄せ落城してしまいます。
 その際、死んだ城兵の血が染み込み、その後、赤い樹液が滴るようになった松の木があったとの伝説が残っています。既に松は枯れ朽ちてしまいましたが、今も「このあたりで白い影がウゴメクノヲ見た」という噂は絶えません。

 ホームページ 「土の城への衝動」


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