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伊奈神社 ~ 知られざる英雄


 みなさん、こんにちは。
 武蔵の五遁です。
 平成29年12月某日、伊奈神社に行ってまいりました。

伊奈神社アク

 静岡県駿東郡小山町須走71にあります。

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 伊奈忠順を祀った神社です。

 伊奈忠順は一般的にはあまり知られていない人ですよね。

 私も「歴史秘話ヒストリア」で初めて知りました。

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 伊奈家は三河の土豪でした。

 伊奈忠次の代で、徳川家康に仕えました。

 徳川家康が関東に移されると、それに従いました。

 土木工事の才を生かし、利根川の付け替え工事等で関東の治水に多大な功績を残しました。

 以後、伊奈家は幕府における土木工事を担当することとなったようです。

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 1707年、富士山が噴火しました。

 宝永の大噴火と呼ばれ、半年間も続きました。

 富士山の東側、当時御厨と呼ばれていたこの地域は火山灰に埋もれ、農耕ができなくなってしまいました。

 当時の伊奈家当主、伊奈忠順は幕府より、すなよけかわさらい奉行に任じられ、噴火災害復興の最高責任者となりました。

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 伊奈忠順は、生活に困った御厨の民を、酒匂川治水工事作業員として雇い入れました。

 更に、御厨の民の代表を幕府の高官へ引き合わせ、御厨の復興予算を勝ちとりました。

 その予算で、御厨の地に降り積もった火山灰を掘り、以前の畑の土を地表に出す「天地ガエシ」を行い、農作を復活させようとしました。

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 しかし、農作復活の道は険しく、御厨の民に飢え死にの危機が迫りました。

 伊奈忠順は、禁を犯し、幕府の蔵を開き、米を御厨の民に提供しました。

 御厨の民は、命をつなぐことができたのでした。

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 伊奈忠順は江戸へ連れ戻され、奉行を罷免され、二度と御厨の民の前に現れることはありませんでした。

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 御厨の民は、「伊奈様は責任を取って、切腹した」 「自分の命と引きかえに、我々を守ってくださった」のだと噂しあったということです。

 そして、伊奈忠順の志に応えようと、農作の復興を成し遂げました。

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 あの美しい富士が、御厨の民を地獄に引きずり込んだなんて、信じられないですね。

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 御厨の民は、伊奈忠順を祀る小さな祠を立て、感謝し続けました。

 昭和32年に、神社として現在の地に移されたということです。

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 私欲と保身にまみれた私ですが、知られざる偉人の生きざまに憧れを持つことを許していただければと思います。

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「史跡の部屋」
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