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群馬県嵩山城 ~ 斉藤氏滅亡

 みなさん、こんにちは。
 中世城郭愛好家土の城派、武蔵の五遁です。


 平成20年7月26日には、嵩山城に行ってきました。
 嵩山城は、群馬県中之条町にあります。


 嵩山は、巨石が林立する岩山で、古くから信仰の対象とされてきました。
 戦国期には、吾妻地方を支配した斉藤氏の城でした。

 

 有名な川中島合戦の2年後の1563年、武田信玄は、関東から上杉謙信の勢力を駆逐する為、真田幸隆へ吾妻攻略を命じます。

 真田幸隆は、同年、斉藤氏の本拠岩下城(岩櫃城との説もある)を奪取します。

 

 当主斉藤基国は、越後へ落ち延びましたが、その末子、城虎丸は、尻高城、中山城、上杉謙信の支援を受け、嵩山城にて、真田勢に対抗します。


 

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 ふもとには「ふるさと公園たけやま」が整備され、休日には多くの登山者でにぎわいます。

 

 1565年には、斉藤憲国の嫡男斉藤憲宗が、上杉謙信配下の武将からの援軍2000を引きつれ、嵩山に入城、城虎丸に合流します。

 

 真田幸隆は、偽りの講和を結ぶと、斉藤家の重臣池田重安を内応させます。

 真田幸隆は、嵩山城西方3キロの仙蔵城に入り、ついに決戦の火蓋が落とされました。

 両城の中間に位置する五反田の台で、両軍は激突、真田方は死者150を出しましたが、斉藤方の死者はそれを上回る、200に及び、斉藤軍は崩れ、嵩山城へと撤退します。

 

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        厳しい登りですが30分ほどで、実城平(本郭跡)につきます。

 

 真田方は、夜までに嵩山城をとりまき、竹の束を燃やしながら、山上へ攻め上がり、城主斉藤憲宗は、ここ御城平で切腹して果てたとのことです。他にも多くの将兵が討ち死にしたことから「無情平」とも呼ばれています。

 お地蔵さんたちのたたずまいが、ちょっとこわかったです。

 

 

 

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          御城平の一段下の郭には、東屋が造られていました。

 

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 御城平を制圧されると、斉藤城虎丸は、武将達の妻子を連れて、大天狗へ駆け登りったとのことです。

 大天狗岩への過酷な登り道、急傾斜の岩場が延々と続きます。ひ弱な私は、備えつけの鎖の力を借りなければ、登ることが出来ません。

 

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        大天狗へ登る途中、振り返って中天狗の写真を撮りました。

 

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                    大天狗の突端です。

 

 斉藤城虎丸と武将の妻子達は、ここから身を投げ、「終に岩石に当たり微塵に成りて失給いける。」最後をとげたとのことです。

 長く吾妻を治めた斉藤氏は、滅亡いたしました。

 

 武田軍の吾妻攻略はここに完成し、武田信玄が当地を訪れると、尻高城、中山城も、旗を巻いて、傘下に加わりました。

 

 上杉謙信に忠節を尽くした箕輪城の長野氏は孤立し、翌年、箕輪城も落城します。

 

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                大天狗の下方に巨大な一枚岩があります。

 

    湿った風が、この岩にぶつかると、水を生むようで、岩から水が滴り続けています。

 

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               この水は「一升水」と呼ばれています。

 

               嵩山城の水の手だったと思われます。

 

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            水は岩の窪みに貯められ、飲めるようになっていました。

 

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              南東から見た嵩山城です。手前が吾妻川。

 

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 イメージ図を作成しました。

 巨岩と巨岩の間の僅かなスペースを削平した・・・ だけで、「本郭を中心に、有効な防御を重ねる」という感じに放っていません。

 

 無常平周辺も狭く、200人も篭ればぎゅうぎゅうです。

 2000人の加勢も、五反田の台の合戦後は撤退し、嵩山城に篭ったのは斉藤氏とその家臣だけだったでしょう。

 

 真田幸隆は、この戦功により、武田信玄の信任が厚くなり、後の真田家独立大名化への布石となりました。

 

 ホームページ「土の城への衝動」 http://www5.plala.or.jp/tutinosiro/

 

 

 > 「群馬の城」
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