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群馬県天幕城~驚愕の本丸防衛構想

 みなさん、こんにちわ。

 中世城郭愛好家土の城派「武蔵の五遁」です。

 平成20年2月23日(土)野口さんのご案内で、群馬県伊勢崎市磯町の天幕城に行ってまいりました。お城仲間のKさん、Mさんも一緒です。二度目の訪問でした。

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  天幕城は、西(図左側)に低湿地、東(図右側)に小高い丘といった立地の平城です。
 丘から見下ろすことの出来る平城。この防御性の低い立地を築城者はどの様に克服したのでしょうか。

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 本丸の西側に土塁に隔てられた空間があります。この空間が天幕城防衛構想の核です。
 この空間は、土塁が目隠しとなり、東側の丘の上からはその存在をうかがい知ることが出来ません。「隠し郭」と言えます。守る側は、この「隠し郭」に射撃兵をひそませておくのです。

 

 通常、本丸土塁は、「本丸内部から、外部に向けて射撃を行う」ことを意図して設けられます。ところが天幕城では「本丸外部から、本丸内部に向けて射撃を行う」為に設けられているのです。本丸全体をキルゾーンとしているのです。これは、この地方では他に例を見ない特異な防御構想です。

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 イメージ図の「けっこうひろい堀」を二の丸から写した写真です。

 

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 イメージ図では死角となって描ききれていませんが、「隠し郭」から北側の本丸小口への出撃路が確保されており、本丸に侵入した敵の退路を断つことが出来るのです。

 上の写真はその出撃路です。

 

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 本丸から西側の土塁を見た写真です。

 この背後に「隠し郭」あるとは、想像もつきません。

 

 本丸に侵入した攻城兵は、「勝ったどー」「天幕城を落としたどー!」と、喜びに沸き返ることでしょう。しかし、次の瞬間、誰もいないはずの土塁上に射撃兵が立ち並び、一斉射撃が始まります。  

 あわてふためく攻城兵が「何故じゅあ~!」「引き上げろ~」と今来た小口に戻ろうとすると、そこは既に城兵により固められており、戻るに戻れません。攻城兵は、本丸で地獄を見ることとなります。

 

 守兵数百人程度の、無名の小城に、これだけの工夫がなされている! この様な工夫に気がついた瞬間、私の「土の城への衝動」が沸きあがるのです。

 

ホームページ「土の城への衝動」   http://www5.plala.or.jp/tutinosiro/

 

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