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岩櫃城(4) ~ 雑兵駐屯スペース

 五遁です。

 平成27年10月10日、岩櫃城へ行って参りました。

 お城仲間のMさん、Kさん、Kさんのお知り合いのお二人と御一緒させていただきました。

 6年ぶりの訪問です。

 前回とは異なる視点で、続編レポートをさせていただきます。

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 まずは、遊歩道に沿って登っていくと最初に出くわす、巨大土塁です。

岩櫃城中心

 北側の天狗丸を攻め落とした攻城兵を迎えるのが、「P」の左にある土塁です。

 土塁の裏側には「L」の堀があります。

 初めは横堀なのですが、城の中心部に行くに従い竪掘となります。

 「L」の堀底を移動する攻城兵を、中城、「 I 」、「G」、「F」から攻撃する、防御プランであったと考えられます。

 また、中城から「F」にかけては、東を急斜面、他の三方向を堀で囲まれ、極めて独立性の高い空間となっています。

 本郭を、城主、側近の居住スペースとすると、

 中城から「F」にかけては、雑兵たちの駐屯スペースであったのではないかと推察いたします。

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 その堀です。

 中城からの射撃が有効であることが見て取れます。

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 堀底を、城の中心部へ向けて歩いてみました。

 堀底と、中城との比高が・・・ より高くなっています。

 つまり、攻城兵は堀底を進むと、より、不利になるということですね。

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 中城下に入り、中城を見上げました。

 中城は、城の中心部へ向けて、ゆるやかな登り坂となっています。

 築城者は、城の中心部から、かなり離れた部分でも、大規模な削平を行っています。

 中城を削平することは訳のないことだってでしょう。

 それなのに削平していないということは・・・

 「敢えて削平しなかった。」 「意図的に傾斜を残した。」と考えられます。

 攻城兵が、この空間に侵入し、中城を攻め登る場合の鉄砲の命中率を高めるためであると推察いたします。

 ⇒ 緩斜面が鉄砲の命中率を高める訳

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 中城下の東側は、垂直に近い急斜面となっており、敵兵を寄せ付けません。

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 「K」から見上げた、竪掘です。

 南東方向に傾斜の緩い地形があるため、そちらから攻め登ってきた攻城兵の、横方向の移動を制限するための普請であると思われます。

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 竪掘を登っていきます。

 「岩櫃城第5話・遊歩道から外れよう」へ続く・・・

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