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日尾城(3) ~ 泥酔城主伝説

 日尾城の第3話です。

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 細い道は延々と続きます。

 左上から、槍で突かれて、避けようとバランスを崩したら・・・

 右下へ転落してしまいます。

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 尾根筋に出ました。

*戦国時代、秩父地方は北条氏の領国となりました。

 1568年、武田信玄が駿河へ侵攻すると、北条氏はこれを咎め、両者は敵対関係に入ります。


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 細尾根を登っていきます。

*西上野を領国化していた武田信玄は、配下の小幡氏をして、神流川流域へ侵攻せしめました。

 神流川流域の豪族は、なすすべもなく降伏し、信玄の傘下となりました。

 神流川流域の中心的存在「万場」から、土湯峠を越えるとと、そこは秩父、そして日尾城があります。


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 突きあたりで、右への屈曲を強いています。

 当然、突き当たりの上から攻撃を仕掛けられます。

*伝説によりますと・・・

 鉢形城主北条氏邦は「地衆のみに任せると、安易に降伏してしまう」ことを心配し、子飼いの諏訪部定勝を日尾城主に据え、武田勢の侵攻に備えさせました。


日尾城
 牛首峠から、城の中心部へ至るルートは、構造は単純ですが、なかなかの坊行性があると思われます。

 また、中心部の馬蹄形の構造は南北朝期の山城によく用いられたパターンです。

 敵が中心部に入り込んだら、三方向から袋のネズミにしてやろうという防御構想です。

*ある日、諏訪部定勝は客人を迎え、大いに酒を交わし、泥酔してしまいました。

 そこへ、武田勢が攻めよせました。


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 「B」にはいると、「A」が張り出していて、「A」からの攻撃にさらされます。

*奥さんが、諏訪部定勝をたたき起そうとしましたが、諏訪部定勝は全く起きる様子がありません。

 仕方なしに、奥さんが采配を振るい、武田勢の撃退に成功したということです。


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 「B」には、石積みがあり、往時の遺構かと色めき立ちましたが・・・

 近世の炭焼きかまの跡であるということです。

*諏訪部定勝は、北条氏邦の大目玉をくらい、以後、酒を断ったということです。

 当然、奥さんの尻にもひかれちゃったんでしょうね~

 まあ、歴史ロマンと言うことで・・・

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 袋のネズミ空間に入ってきました。

 次回は、場所を変えて、南方向の構造のレポートです。

 「日尾城第4話・南土橋と断崖」へ続く・・・

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「埼玉の城」
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Comment
Re: 秘境巡りでしょうか(笑)
らんまる様 御来訪ありがとうございます。

 この日は、山靴を洗って干していたのを、車に積み忘れ・・・

 スニーカーで登り始めて、難所で、アイゼンのお世話になりました・

 山靴を履いていれば、アイゼンのお世話にならずに済んだとは思うのすが・・・

 女房殿は大切ですね。いざというとき頼りになります。

 さて、今の感覚だと「なんでこんな何も無い山の奥に城塞を?」と思う城でも・・・

 往時は、尾根筋の街道がメインで・・・
 フモトからは、千メートルでも、尾根筋の街道からは、数十メートルと言った城が
多くありますね。

 来月よろしくお願いいたします。

 出来れば、真田郷の城を多くアテンド頂きたいと思っております。
秘境巡りでしょうか(笑)
相変わらずガンガン攻めちゃってますねえー
この時期のアイゼンとは凄まじい限りでございますw

人使いの荒い北条さんちの家来の皆さん、酒でも飲まなきゃ任務遂行など出来なかったのかもしれませんネ。亭主がダメなら母ちゃん頑張れ・・(笑)

峠を監視する砦って案外多い事を最近知りました。信濃でも謙信道と呼ばれる上杉軍の軍道(飯山~中野~高山~須坂)を確保するための砦が数多くあり、それだけでも特集を組めそうです(笑)

来月、お待ちしておりますw
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