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小田城(4) ~ 大晦日宴会で落城

 小田城の第4話です。

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 本郭東の堀は一部埋められてしまっています。

 鉄道の線路が敷設されたためです。

 鉄道が廃線になった後は、サイクリングロードとして活用されています。

*小田天庵は、その後、小田城を取り戻していました。

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 サイクリングロードからは、東馬出から本郭へ伸びる木橋が遠望できます。

*「関東古戦録」によりますと・・・

 小田家では、大晦日の夜に家中の者が集まり、連歌の会を催し、夜中まで酒宴を続けるのを定例としていました。

 敵対する佐竹の客将太田三楽際は、このことを聞き及び、一計を案じました。


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 「お」に立ち、アングルを東へ向けると、三郭が視野に入ります。

*太田三楽際は、佐竹配下の武将へ

 「大晦日の夜に我らが攻めよせると、内応者が小田城内に引き入れてくれることになっている。

 楽勝だから、一緒にどうじゃ?」と呼びかけました。

 真壁勢や多賀谷勢が集結しました。


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 東馬出から見た「お」の郭です。

*しかし、いつまでたっても内応の先導者は現れません。

 皆が、いぶかしく思っていると、太田三楽斎が言いました。

 「悪いワルイ・・ 内応者の話は嘘じゃった! 

 しかし、城内では皆酔い潰れているから楽勝と言うのは嘘ではないぞ!

 皆で一発かましてやろうじゃないか」


小田城
 位置関係をご確認ください。

*集結した武将達は・・・

 「ここまで来たのだから、今更帰る訳にはいくまい。

 粉骨の戦いをお見せしよう!」と口々に言い合いました。

 そして、鬨の声を上げ、一斉に攻めかかりました。


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 東馬出の東側を北上中です。

*城内では、このようなことが起こるとは夢にも思ってもいませんでした。

 夜もふけて、酔い潰れて、眠りこけていたので皆、動転してしまいました。

 「刀はどこだ? 鎧はどこだ?」と言うものの、皆、城を後にして逃げ出してしまいました。


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 二郭が見えてきました。

*太田三楽斎は計略通り、難なく小田城を奪取することが出来ました。

 太田三楽斎は、番兵を置いて、片野城へ引き上げました。

( 片野城レポート ⇒ 片野城① 片野城② 片野城③ 片野城④ 片野城⑤ 片野城⑥ )


*1ヶ月後の2月、この地方には珍しく大雪が降りました。

 小田勢は、大雪にまぎれて小田城を急襲し、なんとか奪回に成功しました。


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 三郭と二郭を隔てる堀も、この付近では見て取ることができます。

 「小田城第5話・敵と味方を間違えて落城」へ続く・・・

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「茨城の城」
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