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九戸城(4) ~ 卑劣なタバカリ

 九戸城の第4話です。

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 本丸の上地川から南端の「C」を撮影しました。

 天守に相当する隅櫓が建てられていたと推察されています。

*浅野長政は、九戸家の菩提寺「長光寺」の住職薩天和尚を呼び出しました。

 「南部史要」によると・・・・

 長政は次の手紙を城内へ持参して、降伏を勧めて欲しいと、薩天和尚へお願いしました。


九戸城

*このたびは大軍を引き受け、城を堅固に守り、武門の誉である。

 しかし、天下を敵として、武士の本懐を遂げるのは難しいでしょう。

 いずれ、本丸を崩され、討死となります。

 今は降伏して、天下に逆心が無いことを京都へ訴え出ることです。

 そうすれば、一族郎党の命は助かります。

 今回の武勇が知れ渡れば、かえって所領を与えられることがあるかもしれません。


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 角度を変えて、「C」のアップです。

 井戸は隅櫓の内部だったのでしょうか?

*薩天和尚は、命を助けることになるのであればと、浅野長政の願いに応じました。

 薩天和尚は、書面を持って九戸政実と対面しました。

 九戸政実は・・・皆が助かるのであれば、降伏も仕方あるまい・・


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 「C」から、南東方向を撮影しました。

 隅櫓があった頃、その上からだと、二の丸全体を見下ろすことが出来たのでしょう。

 今度は二の丸の北東方向へ向かいます。

*一方政実の弟、実親は・・・

 上方勢はハカリゴトで相手を倒すと聞いている。

 昨年、北条殿がタバカラレ城を明け渡したが為に、首をはねられたと聞いている。

 侍は死ぬべき時に死ななければ後悔する。

 城を枕に討ち死にして、後世まで名を残さん。


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 本丸東側「D」の小口が見えてきました。

*薩天和尚・・・ 浅野長政程の武将が、仏門に入った私をタバカルはずがあるまい。

 九戸政実・・・ 浅野殿はそうであろうと、三戸信直が我々を見逃すだろうか。

          三戸信直が我々に異心無いと明言するなら降伏しよう。

          和尚、三戸信直に異心無きことを確認してきて下さらぬか? 
 

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 「D」の桝形へは、現在鉄製の橋がかけられています。

 往時は木橋がかけられていたと推察いたします。

 橋に対して横矢をかける構造になっていませんので、いざという時は橋を落としたのだと思われます。

*薩天和尚が、浅野長政同席のもと、三戸信直に異心が無いとの言質をとり、九戸政実へ報告したため、九戸政実は降伏することにしました。

 一族郎党の命を守るための決断でした。


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 橋の上から北側を撮影しました。

*九戸政実と、乱の首謀者たる豪族の長達は、剃髪し僧衣を身をまとい。城を出たのでした。

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 橋の上から南側を撮影しました。

 「九戸城第5話・婦女子に至るまで焼殺」へ続く・・・

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