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上香貫手城山(1) ~ 北条の隘路封鎖作戦

 みなさん、こんにちは。
 中世城郭愛好家、土の城派、武蔵の五遁です。
 平成26年1月18日、お城仲間のMさんと上香貫手城山に行って参りました。

 静岡県沼津市上香貫にあります。

 お城仲間のMさんがお持ちの資料に掲載されていたので訪問しました。

 この城の踏査レポートは本邦初となると思います。

北伊豆
 上香貫手城山は、武田と北条が対立した時期に、北条が武田の侵攻を阻止するために構築されたと推察されています。

 上の地図をご覧いただくと、上香貫手城山が、二つの山に挟まれた隘路に位置することがご理解いただけると思います。

 そして、武田がこの隘路を突破し、戸倉城を奪取すれば、北条の防衛ラインに風穴があくこともご理解いただけると思います。

手城・烏帽子
 隘路のアップです。お城マニアのみなさんであれば、遺構の配置が「城門?」と記した場所を封鎖するために構築されたと読み取っていただけると思います。

上香貫手城山①
 南側からのイメージ図です。

 「C」を中心に、三方向の尾根に郭を配置しています。

IMG_3728.jpg
 「北物見」へ登っていくMさんです。

IMG_3729.jpg
 腰郭とおぼしき場所です。

IMG_3730.jpg
 「北物見」です。Mさんのお持ちの資料ではこの場所を城域へ入れることに疑義が呈されています。

IMG_3731.jpg
 一方、連携すべき「戸倉城」を視認出来る場所はここだけなので、私は城域に入っていると感じ「北物見」として紹介させて頂きます。

IMG_3734.jpg
 「北物見」を背に南側を撮影しました。

 「駐屯地」は現在水道施設が設置されていますが、Mさんのお持ちの資料によりますと、古い地形図に平場が記載されているとのことで、往時は広い郭があったのではとされています。

IMG_3735.jpg
 駐屯地付近からは、駿河湾が遠望できます。

 駿河湾がこんなに近いということは・・・ 武田勢が駿河湾沿いに南下してくれば、あっという間にこの地へ攻めよせることが出来るということです。

IMG_3736.jpg
 「駐屯地」から東側を撮影しました。烏帽子岳城がその雄姿を誇っています。

 烏帽子岳城の築城者は、北条、武田、徳川等諸説あるそうです。

 「上香貫手城山第2話・堀切兼半枡形」へ続く・・・

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「静岡の城」
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Comment
いつでもどうぞ!
リュウ様 御来訪ありがとうございます。

 甲陽軍艦における馬場美濃守の発言・・ 三方ヶ原の戦いの後・・

 今回は味方が勝ちましたけれど、徳川の兵は精強で最後まで戦い続けました。 

 駿河侵攻時に、家康を厚くもてなし、縁組などして、傘下に引き入れておけば、今頃、都はおろか、九州までも信玄公にお手向かいするものはいなくなっていたでしょうに・・・

 武田ファンはこの言葉に同意する方が多いのではないでしょうか?
Re: 見ました
リュウ様 御来訪ありがとうございます。

 ご家族で旅行ですか? いいですね。
 さて、天正8年3月に海戦があり、武田側の記録では、北条水軍へ大いに打撃を与えたことになっていますね。その時亡くなった兵士の首塚があるのですね。千本浜公園ですか?
 何かのついでに寄ってみたいと思います。
 上香手貫山もその頃築城されたとするのが自然でしょうね。

 子供は大きくなると親にかまってくれなくなりますので、小さな内に、沢山思い出を創って下さいね。
 では、善きファミリーライフを!
度々すみません
長篠直後には、前と遜色ないほど兵数を揃えたらしいですもんね。かなりの政治力と決断力だと思いますが、その分老兵や若年兵が多かったのでしょうか。徳川に同時進行されなければ、北条戦線は真田も優位でしたし、残念です。
やはり三方ヶ原の後、いや、その前に浜松だけ残して降伏させておけば…武田ファンの妄想でした。
見ました
金曜夜に桜の名所に行くからと家族を連れ出し、沼津の安いホテルへ一泊。翌日行くことを模索しましたが、国道から遠目に見てくるので精一杯でした〜
でも一つ勉強になったことがありました。駿河湾側に千本浜公園と言う公園があり、そこに息子を連れて初めての海を見せたのですが、首塚がすぐ近くにあって一人で見てきました。御館の乱で北条武田が手切れとなった以降、海戦から陸戦に、激しい攻防があり、千本浜の闘いというそうです。ちょうどこれらの城塞整備と時期が一緒ですよね?明治に来た台風で、松の下からかなりの頭蓋骨が出土したらしく、地元民はお首さんと呼び、今も供養の花が絶えないとのこと。刀傷が深く、かなり若年層のものだったことが権威の調査でわかり、それが特徴だとの説明板の解説がありました。
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