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図解小倉城(4) ~ 二郭密着通路

 小倉城の第4話です。

IMG_1987_20131110150945c65.jpg

 「C」の脇の小口を抜けて、登り坂通路を登って行きました。

 このあたりが「南一郭」との比高差が甘い場所ですので、ここから登って「D」へ至るルートがあったと思います。

小倉城二郭南
 「D」の場所は、「二郭」の塁壁の屈曲点にあたり、2方向からの攻撃にさらされ、また、食い込み竪掘りにより、幅を狭められ、進撃速度を停滞させる工夫がなされています。

IMG_1988.jpg
 「D」から見た「二郭小口」方面です。

IMG_1989.jpg
 「D」から先に進むと、「二郭」からの側面攻撃と、「本郭」からの正面攻撃にさらされる「E」の空間となります。実に考えられていますね。

IMG_1992.jpg
「二郭」です。100人以上駐屯できる広さがあります。

小倉城二郭西
 攻城兵が「二郭」を落とせぬまま、「南一郭」「B」そして、「二郭」と「本郭」に挟まれた挟撃通路を進むと、多大な損害を出すことになります。

 しかし、攻城兵が「西郭」や「南一郭」から、「二郭」へ侵入しようにもそこには小口はありません。

IMG_1994.jpg
 挟撃通路です。攻城兵は挟撃通路に入る前に方向転換を迫られ、挟撃通路を抜けてからも方向転換を迫られ、先の見通しが立ちません。

IMG_1995_20131111065108a6c.jpg
 挟撃通路を抜けて方向転換を強いられた攻城兵は、その先の「小口あ」の手前で更に方向転換を強いられます。

 「小口あ」は比企型小口になっています。

IMG_1996.jpg
 「小口あ」です。

 「小倉城第5話・東小口前郭」へ続く・・・

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「埼玉の城」
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Comment
Re: わくわく
丸馬出様 御来訪ありがとうございます。

 嬬恋の例の城に真田さんがかかわっていることは
間違いないと思います。

 今、悩み始めているのは・・・
 真田流築城術なるものは存在するのか? ということです。

 越後流:斧で断ち切った様な深い堀切と高すぎる塁壁・・・
 山内上杉流:横堀の多用と屈曲塁壁・・・
 北条流:比高二重土塁と角馬出し・・・
 武田流:丸馬出しと小口の背後の塁壁&竪掘の活用・・・
といった明確な特徴があるのですが、真田流がどうなのかにつ
いては、何とも・・・

 真田氏は領土を広げる過程で、征服した既存の城を活用する
事例が多く、真田氏が新たに築城したと確認できる事例は多く
ありません。

 松尾古城や松尾城(真田本城)は、特徴の無い山城です。
 岩櫃城は放射状竪掘が中心部から伸びています。
 沼田領富士浅間の砦も特徴の無い山城ですね。
 上田城に至っては、関西系の縄張りで・・・

 つまり、真田系の城はその時代、その地形、その地域でのフ
ォーマットに従うという実に柔軟なものであったのではないか
と思い始めています。また、真田流築城術は城の構造だけにと
どまらず、周辺地形をも巻き込んだ広域構想であったのではな
いかと妄想しています。

 さて、嬬恋地区は面白いですね!
 大前城の周辺にも、西窪城の周辺にも認定されていない大規
模な遺構がありましたし、大笹宿周辺の地形図を見ていると、
何らかの拠点があったのではと妄想してしまう箇所が沢山あり
ますね。私も雪解けを待って再訪したいと思っております。

 重ね重ね、情報提供を賜り有難うございました。
わくわく
築城時期や目的など気になるところですが
間違いなく、鉄砲の使い方に秀でた
真田さんがかかわっていることは
間違いないのではないでしょうか。
そう考えるとわくわくしますね。
再訪してみたくなってしまいました。
行ってまいりました!
丸馬出様 御来訪ありがとうございます。

 嬬恋の例の城に行って参りました!
 ご教授有難うございます。
 あの小口はナカナカですね。現地で唸ってしまいました。
 土塁に身をひそめながら、土塁上に銃を置いて、攻城兵へ
的を絞る様が浮かんでくるようでした。
 おっしゃる通り、出撃は考えていない構造ですので馬出し
ではありませんね。
 その東側の小口の構造は新しさを感じるのですが、他の構
造は、古さを感じました。
 駐屯が可能な郭は1ヶ所ですし、似たような形態の城は同
地域に見当たりませんし、城の性格についても、どう捉えて
良いのか悩んでします。
 様々な意味で興味深い城です。
 悩み、妄想することが趣味の私にとっては最幸の題材を与
て頂き、感謝に堪えません。
 年内にアップいたしますので、また、御意見を頂ければ有
り難く存じます。
ふと思いついたのですが
小倉城の記事からふと思いついたのですが
嬬恋の例の城の、虎口と土塁ですが
最初は土塁つきの横堀かと思っていたのですが
あれは土塁ではなく塹壕ではないかと。
といいますのも、射撃陣地につかうと
高さがちょうどいいんですよね。
馬出のようですが、機能としては逆襲は考えずに
防御用のパーツのようなかんじですね。
そうだとすると、鉄砲が普及した年代になるとおもいますので、
築城時期はかなり新しそうですね
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