HOME   »  中世城郭  »  御坂城(11) ~ 北条流築城術の清華

御坂城(11) ~ 北条流築城術の清華

 御坂城の最終話です。

御坂城峠郭群
 攻城兵が「側撃段郭」を避けて、図の右側に迂回すると「B]の腰郭が待ち受けています。

 しかも、攻城兵が「B」の腰郭を制圧して道なりに左へ進むと、結局「側撃段郭」の下に出てしまうという秀逸な構造です。

 また、大手道への合流点の両側には土塁が盛られ、合流点への小口を形成しています。

 北条流築城術の清華と呼ぶべき遺構です。

IMG_1888.jpg
 「側撃段郭」下の大手道です。右側に土塁が盛られています。土塁の切れ目が「B」の腰郭からの小口です。

IMG_1891.jpg
 小口を通り抜けて、振り返りました。

IMG_1889.jpg
 「B」の腰郭です。中間地点では幅が広く・・・

IMG_1890_20131028165543a9a.jpg
 奥に進むにつれて、狭くなっていきます。

IMG_1892_201310281701499bc.jpg
 大手道に戻りました。 「側撃段郭」からの攻撃にさらされながら登って行きます。

IMG_1885.jpg
 大手道は右へ曲がり、今度は「枡形」からの側面攻撃にさらされながら登って行きます。

 大手道は写真奥で左に曲がっています。

IMG_1884_2013102817075259a.jpg
 曲がった先が枡形です。往時は写真手前側にも土塁が盛られていた可能性が高いと思われます。

IMG_1882_20131028171337c7a.jpg
 「枡形」から、「上の段」と「中の段」を撮影しました。

 「枡形」の土塁を撮影した写真はぼやけてしまいましたので、掲載を見送らせて頂きます。

IMG_1921.jpg
 北側の上黒駒付近からみた遠景でお別れです。

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「山梨の城」
スポンサーサイト
Comment
Re: まさに時代標本ですね!
Butch様 ご来訪有り難うございます。

 レポートを楽しんで頂けたようで、嬉しいです。
 造りかけなので評価はワカレルところだと思いますが、随所に北条のこだわりを垣間見ることができ
私はきにいりました。南側も普請してあるのは、徳川勢が谷筋を登ってくるとは限らないからだと思い
ます。上黒駒から見上げた時感じたのですが、私なら御坂城西上のピークから南へ伸びている尾根筋を
登り、ピークから攻め下り、南北に兵士を展開させるでしょう。北条もそれを想定していたのだと思い
ます。
 私も旧御坂道を通ろうと初めはかんがえましたが、遭難したくないのでやめておきました。
 宮城の姫松館は、私も登り口まで行ったのですが、ブヨの大群に遭遇しヤムナク撤退しました。
 いつか行きたいとはおもっているのですが···

 今後もご愛読頂ければ幸いです。
Re: 間違いなく標高も比高も最高の城かと
らんまる様 ご来訪有り難うございます。

 らんまる様に虚空像山城をご案内頂いたおかげで、高い城の楽しさが解って参りました。
 それにしても北条の皆さんは、これだけの高い場所でも技巧性にこだわりを持って普請
していますね。小技も満載で、縄張りオタクですよね。
 北条さんは関東カンレイよりは強かったんだと思います。しかし、周囲がレベルアップ
していったのに取り残されてしまったようですね。
 それでは、千見城ツアーよろしくお願いいたします。
まさに時代標本ですね!
こんにちは、素晴らしいレポート手元の画像と照らし合わせながらじっくりと楽しませて頂きました!歴史の方は弱いので大変勉強になりました。ここを訪れると「小細工ばかりで城の形を成していない」「河口湖側にも普請の形跡があり徳川の利用がある」「境目の城として存続し郭の整形が進めば山中城に似る」と三者三様の解釈が、自分は「近代戦の機銃陣地に使える!」と場違いな妄想を(笑)共通するのは「当時でも歩兵=工兵だったのだな~」です。異形の臨時築城術・緊迫感を満喫できる極上の物件と思っています(近年ここと宮城の姫松館がマイ・ブームです)一度黒駒方面に下りたいと思うのですが帰ってこれなくなりそうで・・・
それでは今後もご活躍を期待しております、失礼します。
間違いなく標高も比高も最高の城かと
連載お疲れさまでした。
小生が最近読んだ「城取りの軍事学」にもこの城が掲載されていました。城歴の確かな中世の城郭としては間違いなく標高はマストでしょう。比高も河口湖の湖畔からは700mを越えるので信州の山城に匹敵する難易度だと思います。
ここに城を作る北条さんも凄いのですが、その場所に挑む五遁様も勇者でしょう。信濃先方衆も脱帽ですよ(笑)
それにしても城攻めが思いっきりヘタクソな徳川さんにまんまとやられるとは北条さんも最低です!!(爆)
1600mの標高の籠城戦ってのもある意味日本史上に残る合戦なんでしょうねえ~。

24日は精一杯「お・も・て・な・し」します(笑)
道中お気をつけてお越し下さいませ。
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

武蔵の五遁

Author:武蔵の五遁
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード