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御坂城(6) ~ 五百のさらし首

 御坂城の第6話です。

御坂城南面
 この回は「西下郭」の解説をさせて頂きます。

IMG_1829.jpg

 上の図「西下郭」の手前・・・

 横堀があり、土橋とつながっている場所の写真です。

*徳川勢のあげた首級は500に及んだということです。

 北条勢の損害は負傷者も合わせると2千を超えたことでしょう。

 大惨敗でした・・・


IMG_1830.jpg
 土塁と土橋の合流点に立ちました。

*北条勢の首級は、徳川家康の本陣新府城へ運ばれました。

 徳川家康は、北条勢の本陣若神子城との中間地点に柵を作り、そこに500の首をさらし、新府城へと引きはらいました。


IMG_1831.jpg
 土橋は、「西下郭」へ伸びており、「西下郭」の入口には「小口」が設けられています。

*「三河物語」の記述を要約して下記に記します。

 敵方(北条勢)の見張りはこれを見て、当主氏直へ「何の首かわかりませんが沢山の首がかけてあります」と報告した。


IMG_1832.jpg
 「西下郭」にはこの様に樹木が生い茂りわかりにくい部分もあったのですが・・・

 幾つかの段差を設けながらも整地はなされており、御坂城最大の駐屯スペースであったと思われます。

*当主氏直は、「何の首か見てまいれ」と命じた。

 家臣達はそれぞれ、首を見に行くことにした。


御坂城北面
 今度は北側の横堀を紹介します。

*家臣達は、さらされた首を見ると・・・

 「これは我が親、これは我が兄、甥、従兄弟、これは我が伯父兄弟」を首を抱えて泣き叫んだ。


IMG_1858.jpg
 「西下郭」の北側には土塁が設けられており、比高二重土塁になっています。

*北条氏直は、挟撃別動隊の大敗を悟りました。

 北条軍の戦意は急速に低下していったのでした。


IMG_1861.jpg
 「西下郭」と平行を保っていた横堀は、「変形馬出」の手前から下降線をたどります。

 「御坂城第7話・変形馬出」へ続く・・・

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「山梨の城」
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Comment
Re: 興味深く拝見させて頂いています。
Butch様 御来訪ありがとうございます。

 谷戸城の「土塁の内側堀」については不思議に感じておりましたが、Butch様のご指摘のように比高二重土塁形成への普請過程で放棄されたと考えると、不思議さが少し解消されますね。
 さて、500のさらし首は「三河物語」からの引用です。徳川家内部の失点まで記載してあるので、信用性が高いのではと評価する方もいれば、大久保さんが自分の都合のよいように脚色したもので、疑ってかからなばとおっしゃる方もいますね。一方、他の同時期の記録を拝見していると、打ち取った敵将の首を城下にさらしたという記述は少なく無く、当時、さほど珍しい行為では無かったのではないかと個人的には感じています。それにしても敗者に屈辱を与える行為ではありますね。



> こんにちは、五遁様の壬午の乱に関係する城砦の以前の記事を拝見し直しました、自分も旭山砦それに谷戸城は後北条氏利用が最終形態と考えていますが、まさに土木工事中での講和-撤兵-廃止 と思っています。谷戸城などまさにそれで、あの土塁内側の堀は比高二重土塁を造る過程としか理解のしようがないのですが、どうでしょうか?(あまり支持されてません) ところで500の晒し首は史実なのでしょうか?(引き渡したのでは)いくらなんでも正規軍同士の戦闘で戦死した兵隊の首にたいし晒すというのは、やってはいけない取り返しのつかない事になると思うのですが。また籠城時、敵に汚物をあびせた、というのもありますが、実戦では「これやっちゃ~おしまいよ」です、ただではすまないでしょう!自分が指揮官なら実行者の処罰&平謝りです。こういった話は誇大広告とか後世の実戦経験の無い人物が書いたフィクションがほとんどでは?と思っています。 それではまたよろしくお願いいたします、失礼します。
興味深く拝見させて頂いています。
こんにちは、五遁様の壬午の乱に関係する城砦の以前の記事を拝見し直しました、自分も旭山砦それに谷戸城は後北条氏利用が最終形態と考えていますが、まさに土木工事中での講和-撤兵-廃止 と思っています。谷戸城などまさにそれで、あの土塁内側の堀は比高二重土塁を造る過程としか理解のしようがないのですが、どうでしょうか?(あまり支持されてません) ところで500の晒し首は史実なのでしょうか?(引き渡したのでは)いくらなんでも正規軍同士の戦闘で戦死した兵隊の首にたいし晒すというのは、やってはいけない取り返しのつかない事になると思うのですが。また籠城時、敵に汚物をあびせた、というのもありますが、実戦では「これやっちゃ~おしまいよ」です、ただではすまないでしょう!自分が指揮官なら実行者の処罰&平謝りです。こういった話は誇大広告とか後世の実戦経験の無い人物が書いたフィクションがほとんどでは?と思っています。 それではまたよろしくお願いいたします、失礼します。
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