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超図解鉢形城(4) ~ 逸見郭

 鉢形城の第4話です。

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 「大手郭」に入りました。奥側が「大光寺郭」となります。

*両軍は、鉢形城南東約15キロの須賀谷原(嵐山町)で激突しました。

 山内顕定への復讐にのみ生きる鬼と化した長尾景春の活躍により、扇谷&公方連合軍が勝利しました。


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  「大手郭」から見た「あ」の郭です。奥に写っているのが「秩父郭」です。

*山内顕定は鉢形城へ逃げ込みました。

 両軍は、同年11月にも、鉢形城南東約6キロの高見原で激突し、またもや連合軍が勝利しました。

鉢形逸見
 「大手郭」と「あ」の郭の間を、挟撃空間とし、攻城兵へ出血を強いる防御構想であったと思われます。

 図面は、笹郭設置復元予想立体模型から起こしています。破壊された現状と一致しない部分もあります。

*連合軍は野戦では勝利するものの、山内顕定へとどめを刺すことが出来ません。

 鉢形城は堅城で容易に落ちません。


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 南側から「中堀」越しに「あ」の郭を撮影しました。

 左側の一段高くなっている場所が「大手郭」です。

 「大手郭」と「中堀」の間の通路を通る攻城兵へ、「大手郭」から攻撃を仕掛け、「中堀」へ落とす坊行思想だったと思われます。

 「中堀」は、往時、障子堀となっていたのかもしれません。

*また、山内顕定の強みは実家の越後の存在でした。

 連合軍が鉢形城を囲んでいるときに、越後からの援軍が後詰にくれば、連合軍は挟撃されてしまう恐れがあったのです。


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 「逸見郭」に入りました。

 「逸見郭」と、奥の「秩父郭」を隔てる堀は、写真の左半分で残存していますが、右半分では埋められてしまっています。白い車が写っているあたりが埋められた個所です。

*1494年、扇谷定正が落馬するという事件がおきました。

 短慮な勇将らしい、あっけない最後でした。


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 「逸見郭」から、「送り泉水」越しに「二郭南西馬出」を撮影しました。

 「送り泉水」は往時水掘であったそうです。

 「逸見郭」から直接「馬出」を攻撃することは不可能であったようです。

*扇谷上杉家は、甥の朝良が継ぎましたが、朝良の声望は先代の足元にも及ばす・・・

 この事態に山内顕定はまたしても悪知恵を働かせるのです・・・


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 「秩父郭」から見た、「逸見郭」と「大手」です。

 「鉢形城第5話・外郭郭付属馬出」へ続く・・・

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Comment
Re: ありがとうございます
りゅう様 御来訪ありがとうございます。

 名胡桃の向かいと言えは・・・沼田の富士浅間の砦に行かれたのですね!
 素晴らしい! マイナーな砦ですが、名胡桃城と一体で機能していたと
考えると押さえておきたい砦ですね。

> すっかりファンになってしまって
⇒過分なお言葉ありがとうございます。
 励みにさせて頂き、日本初レポートや、縄張り解説、歴史解説にこだわって
参りたいと思います。
ありがとうございます
はい!その時はこちらのレポートを見ながら行きます!名胡桃に向かいの物見城に行った時もナビ状態でしたゆえ。
すっかりファンになってしまって、練馬近辺や我が故郷町田市、実家のある上野原近辺に城攻めされる際は是非お下知を下さるようお願いします‼️
Re: 行ってきました
リュウ様 ご来訪ありがとうございます。

 鉢形城へ行かれたのですね。
 逸見郭は刈られていましたか。それは良いタイミングでしたね。
 鉢形城の資料館は、美術館っぽい造りなので、御家族も喜ばれたのでは?

 鉢形城は大きい城なので、全部見ようと思うと半日仕事になりますね。
 いつかじっくり見て回れるといいですね。
行ってきました
数年ぶりに家族を連れて行ってきました。が、家族が一緒なので、今回は資料館と遺構を破壊している貫通道路を走るのみでした。ただ、館ができて10年らしく、記念冊子を買って帰りました。勝手に祖先に想いを馳せながら、逸見廓だけ良く見て帰りました。雑草が綺麗に刈られていて、とても見やすく整備されていました。また必ずゆっくり来たいと思いました〜
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