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高崎根小屋城(2) ~ 四小口枡形

 根小屋城の第2話です。

 武田の城は、伏兵の出撃路兼退却路を設置し、攻城兵へ打撃を加えることができるようにしているケースが多いです。

 この根小屋城にも、伏兵出撃路兼退却路が用意され、それが搦手に集中配備されています。

根小屋南
 搦手から堀切を越えて進むと「四小口枡形」へ到達します。

 この空間は、C,B,A,D,Eに囲まれており、三方向からの攻撃にさらされます。

 城の中心部へ向かえるのは、「BとAの間の小口」と、「AとDの間の小口」です。

 この小口に攻撃を加えると、「CとBの間の小口」や「EとDの間の小口」から伏兵が出撃します。

 攻城兵が、伏兵の撤退につけ入って、これらの小口を突破して先に進んでも、狭い通路が続いているうえに、常に上方からの攻撃にさらされ続けます。しかも、城の中心部には近づけません。

 実に武田らしい防御構造です。

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 「BとAの間の小口」です。

166.jpg
 南帯郭です。

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 南帯郭から、本郭の塁壁を見上げました。

 高さは10メートル以上あり、攻め登るのは容易ではありませんし、南腰郭全体が、本郭からの射撃の制圧下にあります。

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 「AとDの間の小口」です。ここを攻めようとすると・・・

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 この「DとEの間の小口」から伏兵が出ます。

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 「AとDの間の小口」を登りました。

 左上が馬出しですね。

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 「東郭」です。

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 「東郭」から「馬出し」を見上げました。

 「東郭」は、「馬出し」からの射撃の制圧下にあるのがわかります。

 「根小屋城第3話・大手挟撃空間」へ続く・・・

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「群馬の城」
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Comment
四小口馬出し!
丸馬出様 御来訪有難うございます。

 搦め手の四小口枡形と、伏兵出撃路兼退却路については、踏査後イメージ図を起こしている際に
始めて、理解できました。

 私にとって、イメージ図を描くことは、縄張りの意図を斟酌し、意識化する過程であります。

 さて、この夏には秋田へ参りました。

 関東の戦国期の築城理論が全く通じない素朴な縄張りと、広大すぎる郭&堀・・・

 これはこれで築城文化のひとつの遺産として貴重であると思います。

 正式レポートのアップにご期待頂きますようお願い申し上げます。
びっくりしました
根小屋城にはいったことがあるのですが
搦手にこんな仕掛けがあったんですね
気がつきませんでした。

ところで山名城は藪がひどいですよねえ
横掘りを見たかったのですが断念した
記憶がよみがえりました(笑
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