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三沢小屋(1) ~ 伝説の要害推定地

 みなさん、こんにちは。
 中世城郭愛好家、土の城派、武蔵の五遁です。
 平成25年4月14日、お城仲間のMさんと三沢小屋推定地に行ってきました。
 長野県佐久市春日にあります。

 一般的には全く無名ではありますが、武田遺臣「依田信蕃」と「天正壬午の乱」に興味のある人たちにとっては重要な場所です。

 この三沢小屋での籠城が「天正壬午の乱」の帰趨に大きな影響を与えました。

三沢アク1
 本能寺の変後、依田信蕃は徳川方として佐久の旧領へ帰還しました。そこへ関東から北条の大軍が侵入してきます。徳川と北条が武田遺領をめぐり争った天正壬午の乱です。

 依田信蕃は三沢小屋に引き籠り、ここを拠点にゲリラ戦を展開しました。そして甲斐へ進軍した北条勢の補給路を脅かしました。

 結果として、北条軍は撤退を余儀なくされ、甲斐と信濃の大半は徳川の領有するところとなりました。

 三沢小屋での籠城戦が無ければ、両国は北条の持ち分となっていたかもしれなかったのです。

 そんな重要な要害でありながら、その所在には諸説あり、ネット上にはレポートが上がってきませんでした。三沢小屋はそんな「伝説の要害」であります。

三沢アク2
 位置については先人のからの情報もありましたが、大まかな情報であり・・・ 結局、怪しいと思われる尾根を一本一本潰していくという、効率の悪い戦略で臨みました。

 昨年は2本の尾根を踏査して何もなく。雪解けを待って本日の午前中に3本目の尾根を登り、空振り。

 午後から登った4本目の尾根でようやく発見することが出来ました。

 私どもは始め、三沢小屋の南西斜面へ強引にとりつきましたが、危険でしたので、北側の尾根からのルートをご紹介します。

 佐久南インターで高速を降り、国道142号線を西へ進みます。
 望月交差点を左折、協東橋東交差点を左折して、県道151号を南下します。

DSCF1768.jpg
 春日集落からは、細小路川沿いの道を6キロほど南下します。悪路です。車体に傷をつけるのが嫌な方にはお勧めできません。

 田んぼが見えなくなり、畑がとぎれとぎれになり、畑が無くなり、林に突っ込むあたりの東側(左)が渡河地点です。

 上の写真は、渡河地点近くの車道を撮影したものです。北側、春日集落方面を向いています。
 左奥に畑があり、手前側が林になっているのがわかるでしょうか? 

 このあたりに車を停めて、徒歩で道なき林の中を東へ進むと・・・

DSCF1722.jpg
 細小路川があります。この先、橋も、道も、標識もありません。ここから先は自己責任です。

*初心者は絶対にトライしないでください!

 渡河した先では、尾根が横腹を見せていますので、北へ移動し、尾根の先端にとりつきます。

DSCF1767.jpg
 尾根筋にさえとりつけば、ベテラン山城フリークなら迷う心配はありません。

DSCF1765.jpg
 城域の北端にたどり着きました。岩壁です。

三沢図
 北側から見たイメージ図です。自らのスケッチと地形図から起こしました。

 細尾根を、段々に普請した比較的単純な縄張りですが、岩に囲まれた要害地形が、それ以上の普請を不要とさせているのでしょう。

1770.jpg
 西からの遠景です。尾根が急激に落ち込んでいるのが視認できます。この急な岩尾根を攻め登ろうとすると、多大な損害が予想されます。

 北条の大軍を相手に、寡兵で抵抗できた理由がわかりますね。

DSCF1766.jpg
 城域北端、東側です。岩が垂直に切り立っています。

DSCF1764.jpg
 城域北端、西側です。こちらも巨岩が登上を寄せ付けません。

 「三沢小屋第2話・寝返る佐久衆」へ、続く・・・  

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「長野の城」
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Comment
Re: 三沢小屋
岡部様 ご来訪ありがとうございます。

 私の記事は、歴史素人の推定としてのものです。
 確定とは申し上げておりませんので、他の推論を否定するつもりはございません。
 むしろ、推論が増えて、論議が高まっていただけたら嬉しいと思っております。

 絵図をもとに三沢小屋推定地を発見できるといいですね。
 そのさいは、是非、訪問したいと思います。

追伸

 コメントの終盤に、個人情報が記されていましたので、コメントは削除して
おきました。

 今の時代、個人情報の悪用が懸念されますので、気を付けられたほうがよろ
詩歌と思います。

 それでは、良き、お城ライフを!


> 三沢小屋の位置が誤認しています。この場所は、春日城の詰め城小倉城跡と思われます。要望があれば、現地を案内しますし、絵図も送ります。三沢小屋の位置は、絵図から推定し、鹿曲川の源流付近の三沢横手の尾根筋と推定されます。現在絵図をもとに探索中です。同行歓迎します。

Re: すごいですねえ
丸馬出し様 御来訪ありがとうございます。

 岩に浮かぶ航空母艦の様ないでたちで、大迫力でした。

 尾根筋の岩を登るのは、命が惜しく、迂回せざるを得ませんでした。

 また、迂廻路は打って変わって土が緩く、その上急斜面で、ずるず
ると・・・

 北条勢もきっとあの岩たちを見上げたら・・・

 迂廻路でずるずると滑り落ちていったら・・・

 きっと攻める気を無くしたのではと勝手に妄想しております。
すごいですねえ
三沢小屋は春日渓谷の奥にあって
敵をおびき寄せてゲリラ戦を行っただけだと
思っていたのですが、
しっかりとした城郭があったのですね。
いやあ~驚きました。
それと、険しい山ですので
単独での訪問は危険そうですねえ。
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