雉岡城 ~ 管領上杉家居城
みなさん、こんにちは。
中世城郭愛好家、土の城派、武蔵の五遁です。
平成25年1月1日、お城仲間のMさんと雉岡城に行ってきました。
埼玉県本庄市児玉町八幡山、塙保巳一記念館がある公園です。

残存部は公園として整備されていますが、学校建設により地形ごと破壊されている部分が半分以上あります。

現地解説版等によりますと当初山内上杉氏が居城として築城したが地形が狭かったので上野の平井城に移動した。夏目氏が入り上杉氏の支城となった。
その後、永禄年間の後北条氏の攻勢により落城し、鉢形城主北条氏邦の支配下に置かれた。
1590年の秀吉の関東侵入により落城した後、同年8月に松平玄蕃頭晴宗が1万石で知行されたが、1601年に晴宗が死去し翌年その子家清が三河に転封となり廃城に至ったということです。

現地掲載図面をもとにイメージ図をおこしました。郭名は勝手につけてしまいました。
*私見ですが、当初は低湿地に突き出た舌状台地の先端が高くなっている部分「八幡山」を利用し、台地を順次掘り切った小塁であったと思われます。城域は現在の本郭、二郭、角馬出しの範囲ではなかったでしょうか。
搦め手から進入する攻城兵を「い」の塁上から攻撃する防御構想だったと思われます。

イメージ図、南大手の大堀切は現在道路が開通しています。
*武田信玄がすぐ西方約3キロにある御岳城を陥落せしめた時の記録や、武田勝頼がこの周囲へ攻めよせた際の記録にもこの城の名前は出てこないため、その頃まではさほど重要視されていなかったと思われます。

搦め手から入ったところの郭だと思います。

搦め手から入ったところの郭の東側の堀です。

堀越しに見た本郭の塁壁だと思います。

ここの記憶は確かです。角馬出しのあたりから見た北側の堀です。左が二郭です。

本郭が学校建設により、地形ごと削り取られているのがわかる写真です。

本郭の残存部から見た東側の水掘です。左側が5郭です。

申し訳ありません。どこの堀か思い出せません。

5郭の内側です。

5郭東側の堀です。奥で屈曲しています。張り出しの部分だと思います
*雉岡城が山の周囲の平地部分まで拡張され、現在の規模となったのは、徳川家康が関東に移動し、雉岡城に松平晴宗が入ってからではないでしょうか。
徳川家康が関東に入った時点で、徳川家は豊臣家から警戒され、周囲に豊臣家と縁の強い大名が配置されていましたので、防衛を強化する必要がありました。この地方の中心の城は鉢形城でしたが、北条親族衆の城であったため、これを使用することは政治的にはばかられました。そこで新たにこの地方の防御の拠点としてとりたてられたのが、この雉岡城だったのではないでしょうか。
ホームページ 「土の城への衝動」 > 「埼玉の城」
中世城郭愛好家、土の城派、武蔵の五遁です。
平成25年1月1日、お城仲間のMさんと雉岡城に行ってきました。
埼玉県本庄市児玉町八幡山、塙保巳一記念館がある公園です。

残存部は公園として整備されていますが、学校建設により地形ごと破壊されている部分が半分以上あります。

現地解説版等によりますと当初山内上杉氏が居城として築城したが地形が狭かったので上野の平井城に移動した。夏目氏が入り上杉氏の支城となった。
その後、永禄年間の後北条氏の攻勢により落城し、鉢形城主北条氏邦の支配下に置かれた。
1590年の秀吉の関東侵入により落城した後、同年8月に松平玄蕃頭晴宗が1万石で知行されたが、1601年に晴宗が死去し翌年その子家清が三河に転封となり廃城に至ったということです。

現地掲載図面をもとにイメージ図をおこしました。郭名は勝手につけてしまいました。
*私見ですが、当初は低湿地に突き出た舌状台地の先端が高くなっている部分「八幡山」を利用し、台地を順次掘り切った小塁であったと思われます。城域は現在の本郭、二郭、角馬出しの範囲ではなかったでしょうか。
搦め手から進入する攻城兵を「い」の塁上から攻撃する防御構想だったと思われます。

イメージ図、南大手の大堀切は現在道路が開通しています。
*武田信玄がすぐ西方約3キロにある御岳城を陥落せしめた時の記録や、武田勝頼がこの周囲へ攻めよせた際の記録にもこの城の名前は出てこないため、その頃まではさほど重要視されていなかったと思われます。

搦め手から入ったところの郭だと思います。

搦め手から入ったところの郭の東側の堀です。

堀越しに見た本郭の塁壁だと思います。

ここの記憶は確かです。角馬出しのあたりから見た北側の堀です。左が二郭です。

本郭が学校建設により、地形ごと削り取られているのがわかる写真です。

本郭の残存部から見た東側の水掘です。左側が5郭です。

申し訳ありません。どこの堀か思い出せません。

5郭の内側です。

5郭東側の堀です。奥で屈曲しています。張り出しの部分だと思います
*雉岡城が山の周囲の平地部分まで拡張され、現在の規模となったのは、徳川家康が関東に移動し、雉岡城に松平晴宗が入ってからではないでしょうか。
徳川家康が関東に入った時点で、徳川家は豊臣家から警戒され、周囲に豊臣家と縁の強い大名が配置されていましたので、防衛を強化する必要がありました。この地方の中心の城は鉢形城でしたが、北条親族衆の城であったため、これを使用することは政治的にはばかられました。そこで新たにこの地方の防御の拠点としてとりたてられたのが、この雉岡城だったのではないでしょうか。
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