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長谷堂城(3) ~ 前田慶次殿軍伝説!

 長谷堂城の最終話です。

GEDC3317.jpg
 「長谷堂観音」の郭です。

*長谷堂城を攻囲した上杉軍は最上の後詰を撃破しましたが、長谷堂城からの夜襲を受けたり、総攻撃に失敗したりと手を焼きます。

p003.jpg
 「長谷堂観音」はこの図ですと右側にあります。

*その後も小競り合いが続き、9月29日には再度の総攻撃が行われます。

 しかし、この日も上杉軍は勇将上泉主水が戦死するなど、被害が大きく、城を落とすことができませんでした。

 伝説によると、上泉主水が奮戦しているのに主水配下の兵は前進せず傍観していたため、前田慶次が配下の兵を叱責したということです。

GEDC3318.jpg
 「長谷堂観音」の郭の下には、腰郭があります。

*上泉主水は、剣聖上泉信綱の孫ではありましたが、上杉家にとっては新参者であり、古くからの上杉兵にとっては、心酔しきれぬものがあったのでしょうか。

 前田慶次も新参者であったため、慶次は「この非常事態に古参も新参もあるか! 一つになって戦うべきではないか」ということを伝えたかったのだろうと思われます。

GEDC3319.jpg
 尾根筋には二重横堀があると表示されていますが、ヤブデ何が何だか・・・

*その日、関ヶ原で東軍が勝利を収めたとの報が、上杉勢最上勢双方に届きます。

 上杉は西軍、最上は東軍。両者の命運は分かれたのでした。

GEDC3320.jpg
 本丸東側の段々です。こちらは刈りはらわれていますね。

*翌9月30日、直江兼続は撤退を開始します。最上勢は追撃戦を展開します。

 最上家当主、最上義光が兜に被弾するほどの激戦となりました。

GEDC3322.jpg
 石積みが残っている個所もあります。

*戦後、最上義光は「西軍が上方で敗れたと聞けば、普通は浮足立つものだが、直江は整然と撤退戦を指揮し、敵ながらその豪胆さに感じいらずにはいられなかった」と語っています。

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 本郭です。

*撤退する上杉軍は2万。追撃側は、最上が5千で援軍の伊達が3千の計8千。追撃側が有利とはいえ、兵力の差はいかんともしがたく、一方的な展開とはならなかったのだと思われます。

GEDC3324.jpg
 立派な城址碑ですね。

 別の伝説によると・・・

 最上勢の猛攻にさらされた直江兼続が「もはやこれまで」と腹を切ろうとしたところ、前田慶次がそれを押しとどめ、「ここは俺に任せろ!」と、自ら槍を取って前線へ繰り出しました。

 慶次の行動に感じ入った上杉古参の勇士がそれに続いたため、最上勢を押し戻すことが出来たということです。前田慶次殿軍伝説ですね。

 事実はどちらにあるのかは不明ですが、それぞれの話に歴史ロマンを感じることが出来ればそれで良いのではないでしょうか?


GEDC3332.jpg
 北東からの、長谷堂城の遠景でお別れです。

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「東北の城」
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Comment
Re: やはり
リュウ様 御来訪ありがとうございます。

 家族旅行で朝飯前のヤブヤブ・・・ あるあるですよね・・・

 旅行先だと着替えが限られているので、藪への進入や直登の前には
懊悩ですよね・・・
やはり
その辺が限界ですよね…私も家族サービス兼ねてになるので、必ず観光地で道草食わなければなりません(笑)もしくは早朝(爆)
毛利の郡山城は朝飯前のヤブ露にぐしゃぐしゃになってホテルに帰り、ヒールで観光するお姉さまに並んで出雲大社参拝しました〜
Re: ちょっと飛びます
リュウ様 御来訪ありがとうございました。

 リュウ様も行かれましたか。縄張りとしては単純ですが山容が厳しかったのを覚えています。当時は総構えがあったようですね。
 通常の遠征では一泊。年1回東北への里帰りがてらの場合は3泊くらいです。
ちょっと飛びます
おととし私も行きました!二万で力攻めしても落ちなかったとは見えませんでした。地元子供番組らしき撮影を横目にスタスタみてまいりましたか。仙台青葉、弘前、横手、盛岡、米沢と、華やかな城ばかりを巡る旅の一つにこちらに寄りました。本丸手前の小口も小規模だし、やはり二廓外にどれだけ兵士がいたのかなあと思いました。でもこれだけ遺構が残ってるなんて貴重ですよね!遠隔地へ遠征される時は、何泊くらいされるんですか?
Re: 楽しみです
丸馬出様 御来訪ありがとうございます。

 らんまるさんが白馬の方に行かれたようですが、

 私は本日、佐久で前山城、日向城、式部城に行っ
て参りました。

 日向城は見晴らしの利かない谷合いのあまり知ら
れていない城ですが、大規模な竪掘りが幾重にも張
り巡らされ、2000名は楽に籠れる規模で驚きま
した。
楽しみです
白馬遠征いいですねえ。
どんなレポートか今から
楽しみにお待ちしております。
Re: いつか訪れたい城跡でございます
らんまる様 御来訪ありがとうございます。

 白馬遠征をされ、大きな戦果を挙げられたようですね。

 祝着至極にござりまする。

 何故か気が合いますね。実は私もその方面のちょっと
ずれた場所に行っておりました。

 紅葉と雪山の対比が美しく、これは信濃ならではと、
堪能して参りました。

 城をめぐり、武将の生きざまに触れると、好きな武将
がどんどん増えてきますね。

 それも城巡りの楽しみの一つですね。
いつか訪れたい城跡でございます
駿河、遠江、三河と遠征をしても信州の城が一番だと思い相変わらず白馬村など彷徨っております(笑)

「花の慶次」「影武者徳川家康」はその昔コミック本を全巻読破しました。
史実と違っているにしても、戦国時代という遠き昔がリアルに感じられて心トキメク秀作でした。
そこから戦国時代に興味を持ち、土の城に辿り着く・・・という若者が増える事を願っておりますが・・(汗)

城を語り継ぐ事、我々の出来る些細な事がやがて大きなうねりに成る事を信じて止みません。

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