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八木岡城(3) ~ 久下田蟠龍斎との抗争

 八木岡城の第3話です。

GEDC2881.jpg
 「い」の小口をから正面を撮影しました。正面には「え」の郭がソビエテいて、正面からの攻撃にさらされます。

*戦国時代、八木岡城には、八木岡貞家が居城していました。

 八木岡貞家は、西の中村城とともに宇都宮領南方の守りを担っていました。

GEDC2884.jpg
 「え」の郭から「い」の小口を撮影しました。

 「い」の小口を越えた攻城兵は一旦堀底へ降りなくてはならないことが見て取れます。

*1545年、結城家臣久下田蟠龍斎が、中村城を攻め落としました。

 宇都宮領は蚕食の危機にサラサレ、八木岡貞家にはこれを撃退する義務が課せられたのでした。

 翌1546年、久下田蟠龍斎が父の法要を大々的に営むとの情報が入ってきました。

 八木岡貞家は考えたのでした「法要で武装を解除している久下田城を急襲し、中村城を取られた恨みを晴らすのだ。」 

GEDC2882.jpg
 堀底に降りると、南側には堀が延々と続いています。

 南側に進んでも、次の郭へ進むことが出来ないばかりか、左右からの攻撃にさらされます。

*しかし、これは久下田蟠龍斎の罠だったのでした。

 八木岡勢が久下田城に攻めよせると、背後から久下田蟠龍斎の伏兵に取り囲まれ、大打撃を受けるハメとなったのです。

GEDC2883.jpg
 「い」の小口から降りて北側は、枡形っぽくなっている個所の先に「お」の郭があります。

*八木岡勢は、八木岡城目指して敗走すします。しかし、久下田蟠龍斎の追走を受け、八木岡貞家は討死。八木岡城を乗っ取られてしまいました。

x006_20120805132503.jpg
 兵を配置できる面積があり、一番高い場所にあるのは「え」です。「え」を本郭とする考えもあると思います。

 しかし、「え」より高い場所に現状細尾根の「さ」があり、「え」から東側の眺望はマッタクききません。

 このことから「え」を本郭とする考えには無理があります。

 では、何処が本郭だったのでしょうか。

 リンクさせて頂いている「余湖くんのホームページ」で余湖氏は「さ」の東側に城の中心をなす郭があったのではと推察されています。

 余湖氏の推察に賛意を表し、点線で描いています。東側には川が流れており、氾濫により流出した可能性もあります。

GEDC2888.jpg
 左が「え」の塁壁、中央が堀、右が「さ」の塁壁です。

GEDC2869_20120818092103.jpg
 北東方面からの遠景でお別れです。

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「栃木の城」
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Comment
高やぐら
丸馬出し様 御来訪ありがとうございます。

 浸食が無く、現状の遺構が往時のままであるという
条件で考えると、「さ」は撤退用の保塁であると、と
らえることができますね。

 その場合「え」には、高やぐらが設置されていたで
しょう。そうでないと城の主要部から東方向を視認で
きませんから。

 おっしゃる通り、妄想が広がり、頭の体操に成る点
で、面白い城であると思います。

> 川による侵食がなかった場合ですが
> ”さ”の場所は馬出の様なもので
> 少なくなった戦闘員で守れるような戦術で、
> 守れそうもなくなったら、
> 川向こうの神社に逃げ込む
> といった妄想をしてしまいました。
>
> いやー面白いお城ですねえ。
別の可能性
川による侵食がなかった場合ですが
”さ”の場所は馬出の様なもので
少なくなった戦闘員で守れるような戦術で、
守れそうもなくなったら、
川向こうの神社に逃げ込む
といった妄想をしてしまいました。

いやー面白いお城ですねえ。
Re: う~ん
丸馬出し様 御来訪ありがとうございます。

 余湖氏も対岸の遺構について言及されています。

 さて、例の系統の写真については体質でしょうがないのですが
毎回自己申告していると、危うい商法の仲間と思われるのではな
いかと、言及を自粛しておりました。

 それだとおもわれます・・・

 今後、東北遠征にもちらほらと出て参ります。

 危険な念を感じるものは掲載しておりません。

 昔の人も、自分の存在に気がついてもらいたい
のだと思います。

> 航空写真を見ると、
> (真ん中に川がありますので可能性は低そうですが)
> 対岸の神社にも遺構がありそうですねえ
>
> ところで、下の方の写真に
> 怪しい物が写っていますね
>  あれ ですかねえ。
う~ん
航空写真を見ると、
(真ん中に川がありますので可能性は低そうですが)
対岸の神社にも遺構がありそうですねえ

ところで、下の方の写真に
怪しい物が写っていますね
 あれ ですかねえ。
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