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桐生城(5) ~ 桐生氏滅亡

 桐生城の最終話です。

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 本丸には三日月堀が付属しており、三日月堀から北東方面には竪堀が伸びています。

 竪掘を見上げた写真です。

*1573年、由良氏が桐生城を攻め、桐生城は落城し、桐生氏は滅亡します。

 関東古戦録には・・・

 桐生氏の当主が亡くなり、佐野氏から後継ぎを迎えた。

 後継ぎについてきた家臣が専横を極めた為、古参の家臣と不和になり、出奔する家臣が相次いだため、これを好機と由良氏が攻めよせたと書いてありますが・・・

 実際は、桐生氏内部で、謙信派と北条派の内訌があり、北条派が由良氏を引き入れたものと思われます。

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 三日月堀です。

*1584年、由良家氏は、北条へ反旗を翻しました。当時、豊臣秀吉と徳川家康&北条氏直が対立していました。豊臣秀吉は、「上杉、真田、由良、宇都宮、佐竹」の北条包囲網を創らんとしたのだと思われます。

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*しかし、豊臣秀吉は徳川家康と和睦してしまい、はしご外された由良氏は北条に屈服することになります。本城である大田金山城を北条へ提供し、桐生城に逼塞する羽目と・・・

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 本丸北側の郭です。

*1590年、豊臣秀吉による北条征伐の戦いが引き起こされます。

 由良家当主、由良国繁は北条氏の命令で小田原城に籠りましたが、国繁の母妙印尼は北条に領地を削られた恨みを忘れず、孫の貞繁を押し立てて、北条攻めの軍に加わりました。

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 本丸です。

*母妙印尼が秀吉本陣を訪れた際の、秀吉の言葉が関東古戦録に記されています。

 子息両人が小田原城に立て篭もったのに、女ながらにこのたび松井田表で立派な働きをしたと聞く。また、先年子息が小田原に押し込められた際、母堂は北条家と戦い、金山、桐生城に立て篭もったとも聞いている。小田原を落城させた暁には褒美を取らせよう。

GEDC2222.jpg
 見事な城址碑ですね。

 北条滅亡後、由良氏は上総国牛久五千石の所領を与えられ、幕末まで存続しました。

 桐生城は、由良氏が牛久へ移った際、廃城となったことと思われます。

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 南からの遠景でお別れです。

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Comment
Re: ご無沙汰しています
野口様 ご無沙汰しております。

 ご連絡ありがとうございます。

 桐生城坂中郭の存在は存じ上げていたのですが、この日は沢山まわりたいということでパスしてしまいました。反省・・・

 ご案内いただくのを楽しみにさせて頂いている城がありますので、是非、また、ご一緒させてください。


> ご無沙汰しております。野口です。
> 時々HPを拝見させて頂いているのですが、相変わらず精力的にいろいろなところを廻られていますね。
> 我が群馬県の桐生城と言う事で、興味深く拝見させて頂きました。
> 特に桐生城についてHP上でレポートされる方はたくさんいますが、北郭をレポートされる人は初めてみました。
> 北郭までレポートされるとは流石ですね。
>
> 桐生城は、本丸~三の丸だけを見たら、3つの郭を設けた単なる連郭式の城郭ですが、北郭はテクニカルな縄張りで、とても面白いですね。
> しかも北郭の北側には、わずかですが石積みも残っています。
> チャートを積んだ石済みですが、周辺の小俣城などでも同様な遺構が確認でき、桐生城周辺の城との地域性・関連性が考えられます。(数年前に、それらの石積みを確認するミニ上州オフ会が開催されました。)
>
> また本丸の南を下ったところに坂中郭もありますが、そこも綺麗な土橋が残っていて、興味をそそります。
>
> では、今度再び機会があればご一緒しましょう。
ご無沙汰しています
ご無沙汰しております。野口です。
時々HPを拝見させて頂いているのですが、相変わらず精力的にいろいろなところを廻られていますね。
我が群馬県の桐生城と言う事で、興味深く拝見させて頂きました。
特に桐生城についてHP上でレポートされる方はたくさんいますが、北郭をレポートされる人は初めてみました。
北郭までレポートされるとは流石ですね。

桐生城は、本丸~三の丸だけを見たら、3つの郭を設けた単なる連郭式の城郭ですが、北郭はテクニカルな縄張りで、とても面白いですね。
しかも北郭の北側には、わずかですが石積みも残っています。
チャートを積んだ石済みですが、周辺の小俣城などでも同様な遺構が確認でき、桐生城周辺の城との地域性・関連性が考えられます。(数年前に、それらの石積みを確認するミニ上州オフ会が開催されました。)

また本丸の南を下ったところに坂中郭もありますが、そこも綺麗な土橋が残っていて、興味をそそります。

では、今度再び機会があればご一緒しましょう。
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