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超図解腰越城(2) ~ 消える登城路

 腰越城の第2話です。

GEDC1984.jpg
 「北郭」の北側の堀、兼通路です。

 腰越城のある尾根は東秩父村への入口をふさぐように横たわっています。東方向から東秩父村を目指すとすると槻川沿いに南へ大きく迂回するか、この峠越えをして尾根をショートカットするか、いずれかとなります。

w001_20120530160632.jpg
 北東方向からのイメージ図です。現地掲載地形図と自らのスケッチを元に作成しました。

 上の写真は、「現歩道」から登った先の堀です。

 腰越城はショートカットの街道を押さえる城でもあり、北郭には通行人を監視する番所が設けられていたことでしょう。

GEDC1985.jpg

 北側から撮影した「北郭」です。「本郭と北郭の中間にある通路」からの射撃の制圧範囲にあります。

GEDC1986.jpg
 「北郭」南側の堀です。

 攻城兵が「本郭と北郭の中間にある通路」へ到達するには、「A」を直線的に登るか、通路からの射撃にサラサレながら「B」を経て「C」へ至るしかありません。

GEDC1990.jpg
 現在、この様な階段が設置されていますが、本来の通路とは違いますので、お間違いなきよう。

GEDC1991.jpg
 「C」の小口です。写真の中央左側のえぐれているところです。

w001_20120530160632.jpg
 攻城兵が「C」を通過すると、通路は一旦高度を上げ、やすやすと本郭へ到達できそうに感じますが、通路は、急に高度を下げ、そして、「ジグザグ竪掘」へ達するに至り、通路は消えてしまいます。

 ここまで多大の犠牲を払ってきた攻城兵の労苦は、一瞬にして水泡と帰してしまうのです。

 本郭への通路とみへかけていおいて、実は行き止まり。あやかし第一弾ですね。

 「腰越城第3話 ~ ジグザグ竪掘の脅威」へ続く・・・ 

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「埼玉の城」
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Comment
Re: 塹壕
丸馬出し様 御来訪ありがとうございます。

 A~Cにいたる腰郭ですが、図面描きの先人によっては
土塁付きで描かれています。

 特に北側は現状でも、ふちが若干盛り上がっているので
往時は、横堀兼通路であった可能性もありますね。

 放射竪掘も見事で、私の好みの城です。


> いつもお世話になっております。
> A~Cへ到る腰郭ですが、
> 往時は塹壕のような浅い横堀のような
> 感じだったかもしれませんね。
>
> 諏訪原城でトレンチを行ったら
> 本郭周辺の腰郭は横堀だったようですので
> 同じような塹壕ではと思ったしだいです。
>
> それにしても、まるで甲州流のような
> お城ですねえ、縄張り図を調べてみましたが
> 難解でリタイヤしてしまいました(笑
塹壕
いつもお世話になっております。
A~Cへ到る腰郭ですが、
往時は塹壕のような浅い横堀のような
感じだったかもしれませんね。

諏訪原城でトレンチを行ったら
本郭周辺の腰郭は横堀だったようですので
同じような塹壕ではと思ったしだいです。

それにしても、まるで甲州流のような
お城ですねえ、縄張り図を調べてみましたが
難解でリタイヤしてしまいました(笑
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 腰越城の第2話です。 「北郭」の北側の堀、兼通路です。 腰越城のある尾根は東秩父村への入口をふさぐように横たわっています。東方向から東秩父村を目指すとすると槻川沿いに南へ大きく迂回するか、この峠越えをして尾根をショートカットするか、いずれかとなります...
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