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海ノ口城(3) ~ 初陣がシンガリ?

海ノ口城の第3話です。

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 本郭の先は岩に囲まれた空間があり、あずま屋が立っています。

 軍議の様子は・・・

重臣 とりあえず引き上げてはどうでしょう。
   年末ですし、雪も降っているので、敵も追撃しては来ないでしょう。

信虎 では、明日早々に引き揚げよう。

001 (2)

 当時16歳で未だ家督を継いでいなかった武田信玄は、父信虎に・・・

信玄 それでは、私にしんがりを仰せつけてください。

信虎 わっはっは~! 何をばかなことを言っておるのだ。
   敵は追撃すまいと、戦の巧者がいっているのだ。
   武田家の長男ともなれば初陣で華々しく武功を立てるものだ。
   敵の来ないしんがりで、どうして武功を立てられようか。

信玄 それでも是非。

信虎 勝手にせい!

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 あずま屋の向こう側は、深い堀になっていました。

 翌日、信虎と本隊は甲斐へ帰陣しましたが、信玄は300の兵を率いて、海ノ口城からやや離れた場所に潜み、
兵士たちへ「明日は朝の4時に出発だ、寒いからその時は酒をふるまうので、よろしく頼む」

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 堀底から見上げました、巨大な岩がほぼ垂直に立ち、比高は10メートル以上ありそうです。この方面の防御力は高いですね。

 翌朝、信玄が兵を率いて、海ノ口城に引き返すと・・・

 平賀源信は、先日3000の兵士に「武田は帰ったから、もう、心配はない。お前たちも家に帰って正月の準備をしなさい。」と告げ、籠城部隊を解散させていたのでした。

 海ノ口城には、平賀源信と7~80の兵士しか残っていなかったのです。

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 背後の尾根には堀切が更に2本あります。写真は堀5です。

 海ノ口の城兵は油断していたのと、多勢に無勢で、ある者は打ち取られ、ある者は城を捨てて逃げ出しました。

 信玄は、平賀源信を打ち取り、シンガリで、城を落とすという、古今まれな初陣を飾ったのでした。

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 堀4です。

 信玄が手柄を立てたのに、父信虎は城を確保しないで帰ってきたのは臆病者だと批判しました。

 伝説の真相は?へ続く・・・

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