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犬飼城(2) ~ 伏兵退却路

 犬飼城の最終話です。

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 前話では、城を南側から見ましたが、今回は北側から見ます。

 北側の台地続きは、畑となっており、写真奥の茂みが土塁です。

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 上の写真は、三郭の土塁です。大手ではないかと想像します。

 三郭手前に現在堀はありません。埋められたものと思われます。

 イメージ図では、三郭手前の堀と「ア」の郭を妄想復元いたしました。

 犬飼城で、面白いのは、伏兵退却路があることです。

 大手に攻めかかる攻城兵に、「ア」の郭から伏兵を出して牽制することが出来ます。
 攻城兵が「ア」の郭を攻めた場合は、あっさり退却してしまいます。
 攻城兵が、勢いにまかせて退却路を追撃すると、三郭上からの射撃にさらされ、多大の損害を出し、撤退することになります。
 攻城兵が撤退すると、籠城兵は撤退通路を、今度は出撃通路として活用し、再び伏兵を出します。

 この撤退通路は武田の伊那大島城にもあります。
 同じ宇都宮氏の多気城には、武田の甲斐新府城に似た出構えがあります。
 宇都宮氏と武田氏は同盟関係にあった時期があり、築城技法面での交流があったのではと妄想したくなります。

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 退却路の先が、二の郭の小口になっているところです。

090.jpg

 三の郭の内部から、張り出し横矢を撮影しました。

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 本郭です。半分は藪の中で、全体の規模がつかみにくかったです。

079.jpg

 本郭から、二の郭への土橋です。

 戦国末期になると、この地域は北条氏の厳しい攻勢にサラサレます。北方の多気城にも北条勢が攻めかかっていますので、犬飼城は一時期北条氏の手中にあったと推察されます。

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 土橋上から見た、本廓と二の郭を隔てる堀です。右側が本廓の塁壁です。

 小ぶりながら、技巧的でまとまりのある縄張りで、縄張りオタクの私好みのお城でした。

 惜しむらくは、ヤブデ写真映えしないところでしょうか・・・ 

 ホームページ 「土の城への衝動」
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