FC2ブログ
HOME   »  中世城郭  »  山の固屋城④ ~ 搦め手三段射撃

山の固屋城④ ~ 搦め手三段射撃

 山の固屋城の最終話です。

fe.jpg

 東側から見たイメージ図です。日が傾いていたのでゆっくりスケッチできませんでした。

 西側の斜面の普請に曖昧さを残す「山の古屋城」ですが、東側の搦め手の普請はきっちりしています。
 「か」の郭を中心に、二段の巻き付くような腰郭が配置され、三段階の高さから、攻城兵を射撃することが出来ます。

 三段射撃を回避して、「き」の腰郭に到達しても・・・
 北へ迂回すれば下っていってしまいますし、本郭の塁壁は高く急で直接登ることは出来ません。結局、三段階射撃の弾幕へ進むしかありません。シンプルでありながら、実に計算された縄張りです。

 少数の守る兵で大軍を引き受ける使命を持った「山の古屋城」の縄張りがたどり着いたのがシンプルさであったのではないかと感じます。

 小口をあちこちに設けると兵力をそれだけ分散しなければなりません。少数の兵力が更に分散しては、各個撃破されてしまうのは目に見えています。攻城兵の侵入路を巧みに限定させ、そこに守兵を集中させることで、少数でも持久可能な縄張りを作り出したのではないでしょうか。

IMG_1065_20101120065812.jpg

 本郭から見下ろした「く」の郭です。
 搦め手から寄せた城攻兵は、必ずこの郭を通らないと、本郭に到達することが出来ません。

IMG_1067_20101120070045.jpg

 「か」の郭の突端を写しました。

IMG_1069.jpg

 巻きつき腰郭です。

IMG_1062_20101120070225.jpg

 さて、「き」の腰郭には送電線の鉄塔が建っています。

IMG_1070_20101120070317.jpg

 送電線からは保守用の道路が伸びて・・・

 昨年、西側の藪を徘徊して断念し、今年また道無き尾根を這い上がってようやくたどりついた「山の固屋城」ですが、この保守用通路を登れば難なくたどり着けることが判明し、唖然とする私なのでした・・・

IMG_1071_20101120070446.jpg

 保守通路ですから、川も濡れる心配なく渡ることが出来ます。

IMG_1074.jpg

 保守通路の入り口に紫のビニールテープを巻き付けておきましたので、訪問される方は目印にして下さると幸いです。
 最初に紹介したモータープールから道なりに(右折路を無視して直進)徒歩2分ほどです。登りは10分ほどでしょうか?

p001_20130116105323.jpg
 土の城、縄張り派の方々にはお奨めの城です。

 ホームページ 「土の城への衝動」

 

 > 「群馬の城」
スポンサーサイト



Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

武蔵の五遁

Author:武蔵の五遁
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード