HOME   »  中世城郭
Category | 中世城郭

小幡城(5) ~ 古宿

 小幡城の第5話です。

 今度は、小幡城の東南にやってきました。

IMG_3185_20170218134945c62.jpg

 古宿の地名が残っており、往時は街道が通り、宿場町兼城下町があったと思われます。

 小幡城を攻める際、西側の台地から攻めるのが王道でしょうが、宿場町を焼き払い、この方面から攻め登るやり方がないでもありません。

IMG_3188_2017021813531400c.jpg

 往時の通路かどうか判然としませんが、今は「D」から城内に入ることができます。

IMG_3189_201702181354306f1.jpg

 三郭と二郭の間の堀底道に出ます。

小幡原図

 自らのスケッチと、航空写真の陰影から起こしました。

 郭名は、現地掲載図面に従いました。

IMG_3190_20170218140051501.jpg

 二郭に登っていきます。

IMG_3193_20170218140126319.jpg

 二郭に出ました。

IMG_3194_20170218140155577.jpg

 大きな土塁が見えます。

IMG_3195_20170218140238500.jpg

 登ってみましょう!

IMG_3196_20170218140306cce.jpg

 城下町があったであろう方向を見下ろしました。

 「小幡城第6話・超張り出し」へ続く・・・

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「茨城の城」
スポンサーサイト

小幡城(4) ~ 櫓台と張り出し

 小幡城の第4話です。

 さて、六郭から堀底に飛び降りた攻城兵が狙撃や岩投げおろしに耐え、RtoCの土塁へ這いあがったらどうでしょうか。

IMG_3341_20170218130630a20.jpg

 Rに来ました。東側を撮影しています。

 現在、ロープが張られていて進入禁止となっています。

 狙撃兵が身を隠す塹壕を視認できます。

 ここから奥の東側へ進んでも次の郭はありませんし、移動の間、本郭や二郭からの射撃にさらされ続けます。

 写真の反対方向に進むと、五郭に至ることができますが・・・

IMG_3339_20170218131026f9a.jpg

 五郭の手前には堀が食い込み、また「I」の櫓台があり、濃密な射撃によって迎えられます。

IMG_3333_20170218131602627.jpg

 「 I 」の櫓台に立ち、東側を撮影しました。

 堀が食い込んでいます。

 堀底にお降りると、「 I 」からと、本郭からの射撃にさらされます。

小幡原図

 「R」から、五郭へ至る通路が実際より太く描かれています。

 申し訳ありません。

IMG_3334_201702181318584bd.jpg

 先ほどの場所からアングルを左へ・・・

 通路が土橋状の細さですね。

IMG_3332_20170218132743be0.jpg

 「 I 」の手前の堀への射撃を効果的にするために、本郭が堀へ向かって張り出しています。

 実に技巧的です。

IMG_3336_20170218133014b33.jpg

 土橋状の場所から見た、五郭と六郭を遮る堀。

IMG_3337.jpg

 今度は、反対側の堀です。

IMG_3340_20170218133521f32.jpg

 五郭に入ると、「J」で土塁が欠けています。

 平時は、この下に梯子を設置して、通路がわりにしていたのかもしれません。

 「小幡城第5話・古宿」へ続く・・・

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「茨城の城」

小幡城(3) ~ 屈曲する堀底

 小幡城の第3話です。

 前話に引き続き、堀底を西へ向かっています。

IMG_3362_20170216093810b46.jpg

 Wが若干せり出していて、先を見通せなくなっています。

IMG_3363_20170216093906d50.jpg

 Wの下をぐるりと回っている間も、当然、先は見通せません。

 その上、Wからの投石にさらされます。

IMG_3365_20170216094016eab.jpg

 Wをぐるりと回り切って、五郭の西側に出ました。

 ここでも外周土塁が張り出して、先を見通せなくしています。

小幡原図

 攻城兵を堀底へ誘い込み、堀底では先を見通せなくして、混乱させ、そして、石や矢玉の雨を降らせる防御構造です。

 ここで、一旦、六郭の土塁の無い場所の下の堀底に戻り、今度は東を目指します。

IMG_3366_20170216094609879.jpg

 攻城兵はどの方向が本郭かわからないので、堀底に沿って、東へ向かう者もいることでしょう。

IMG_3367_201702160947355c0.jpg

 進んでいくと、「Q」の張り出しがあり、先を見通せなくなっています。

IMG_3368.jpg

 「Q」の先端を見上げました。

 攻城兵が東の「い」から堀底に入った場合、「Q」からの正面攻撃が有効です。

IMG_3371.jpg

 図では上手く描けていませんが、「い」へ至る堀底も屈曲しています。

IMG_3372_2017021609515845d.jpg

 「い」が見えてきました。

 「小幡城第4話・櫓台と張り出し」へ続く・・・

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「茨城の城」

小幡城(2) ~ 堀底への誘い

 小幡城の第2話です。

IMG_3353_20170215170537449.jpg

 土橋の先には小口があります。

 左右の土塁の上には柵が、小口には門が設置されていたと思われます。

IMG_3354_20170215170657683.jpg

 六郭に入りました。

IMG_3355_20170215170734508.jpg

 六郭の・・・ 五郭側に大きな土塁があります。

小幡原図

 上位の郭と、下位の郭の接点で・・・

 通常は、下位の郭側に土塁は盛りません。

 小幡城では何故、下位の郭である六郭側にも土塁を盛っているのでしょうか。

 まず、攻城兵が六郭を制圧したとしても、次の郭への通路はありません。

 次に進むには、堀底に飛び降りるしかないのです。

 高い土塁の上から堀底へ飛び降りると怪我のリスクがあります。

 土塁がない場所があったら、飛び降りやすい。

 そんな、攻城兵の事情を読んで、六郭には土塁のない場所を設定しています。

 その、土塁の無い場所の右側に、「土塁C to R」があります。

 「土塁C to R」には、塹壕が設けられています。

 守る側は、塹壕に狙撃兵を忍ばせておきます。

 そして、攻城兵が土塁の無い場所に至った時点で、狙撃を開始します。

 つまり、六郭の・・・ 五郭側の土塁は、攻城兵を狙撃スポットへおびき寄せる罠なのです。

IMG_3357_20170215171751ca6.jpg

 六郭で土塁の無い場所に来ました。

 「土塁C to R」からの狙撃にさらされながら、堀底へ飛び降りなくてはなりません。

IMG_3358_2017021517275013c.jpg

 往時は側面が切り立っていて、飛び降りるしかなかったでしょうが、今は経年で若干なだらかになっており、私はスパイクピン着き長靴を履いているので、歩いて堀底へ向かいます。

IMG_3359_20170215173000694.jpg

 堀底に立ち、西側を撮影しました。

 「R」が張り出ていて、横矢攻撃を仕掛けることができるようになっています。

 西へ進みます。

IMG_3360_20170215173158a00.jpg

 奥に、西側外周土塁が見えてきました。

 小幡城第3話・屈曲する堀底」へ続く・・・

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「茨城の城」

小幡城(1) ~ 関東土の城ベスト10

 みなさん、こんにちは。
 中世城郭愛好家、土の城派、武蔵の五遁です。
 平成29年2月4日、小幡城に行って参りました。

a小幡アク

 茨城県東茨城郡茨城町小幡(大字)1953にあります。

 関東土の城ベスト10をあげなさいといわれたら、その一つに小幡城をあげるお城マニアの方は多いのではないでしょうか?

 規模、残存度、技巧性・・・ どれをとっても素晴らしい!!

 私も小幡城ファンの一人です。

IMG_3179_2017021514574128a.jpg

 小幡城の北側は低地。

 「図説・茨城の城」によりますと、大掾氏によって築かれたが、戦国期にはいると、江戸氏により奪取され、両氏の勢力の接点として、強化されたのではないかということです。

IMG_3181_20170215145806ab0.jpg

 東側も低地。

IMG_3187_20170215145842a42.jpg

 南側も低地。(右側が小幡城)

 つまり、三方向を低地に囲まれた舌状台地の先端に築かれています。

小幡原図

 攻城兵が七郭に侵入したら、守兵は六郭の北側を、図の奥に向かって撤退し、「い」から、城内への堀底道へ敵兵を引き込む。

 攻城兵が堀底道に入っても、郭への小口はありません。

 攻城兵が堀底道で右往左往しているときに、左右の頭上から岩を投げ落とし、損害を与える防御構想が一つあると思います。

 深入りのリスクを知る指揮官が攻城側にいれば、オーソドックスに「P」か「N」から攻めかかることでしょう。

 「N」から五郭へ入るには、堀を二つ越えなければならない。

 「P」から六郭へ入るには、堀を一つ越えるだけでいい・・・

 ならばとりあえず、「P」から六郭へはいろう・・・となるはずです。

 そこには、エゲツナイ罠が潜んでるのですが・・・


IMG_3348.jpg

 「P」を背に西側を撮影しました。

 発掘調査で、七郭の土塁と堀が出土しましたが、高速道路の敷設で破壊されてしまいました。

IMG_3349_2017021515092992b.jpg

 六郭への土橋です。

 主要部は整備されている小幡城ですが、広大なため、ここまでは手が回らないようです。

IMG_3350.jpg

 土橋の上からの西側の堀。

IMG_3351.jpg

 土橋の上からの東側の堀。

 「小幡城第2話・堀底への誘い」へ続く・・・

 ホームページ 「土の城への衝動」 > 「茨城の城」
プロフィール

武蔵の五遁

Author:武蔵の五遁
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード